クリアした感想は「負けイベント大好きな人が作ったゲームだったな」。
良いところはいくつもある。まず、相棒のクゥ(犬)が可愛い。いつもなんか嬉しそうな顔をしていて、くりくりした瞳でこちらを見ている。拠点に戻るたびに撫で回してしまった。なぜ道中でこれをできないのか。もっと好きに、思う存分撫でさせてほしい。
あとは、そうだな。キャラクターボイスがめっちゃよかった。音楽も、道中でずっと歌ってるのはどうなんだとは思ったが、良い……いやどうかな。盛り上がってる時の音楽は良かった。
アクション面では居合メインで戦っていた。居合、かっこいい。ヌシ技と呼ばれる必殺ムーブは、自分が発動したりクゥが発動したりたくさんあるものの、なんか全体的によくわからなかった。あれをきちんと使いこなしている人いるんだろうか。無駄に複雑だなと正直思った。
ナチュラルに苦言に入ってしまった。全体としては、非常に丁寧に作られていて、曰く「心を込めて作りました」というのがよく伝わってくるゲームだった。が、多分、ちょっと丁寧に作りすぎたのかもしれない。世界とストーリーを成立させることに全振りしていて、面白さにフォーカスしていない感じ。
「負けイベント大好きな人が作ったゲーム」というのは、負けイベントがあったということではなく(それもあるけど)、要するにドラクエみたいなゲームということ。道中のバトルは、世界を楽しむための技術というわけではなく、ストーリーを進めるために仕方なくやらなければならないものという印象で、そこも含めてドラクエ的なゲームだった。実際、敵のアクションはものっっっすごくワンパターンで、こちらが取れるアクションやシステムを死ぬほど用意するくらいだったら、道中楽しくなる仕組みを工夫して欲しかった。というか、探索すること自体にほぼほぼ意味がない。クリアするとニューゲーム+が解放されるが、もう一度やろうとは思えないな。
ドラクエにはドラクエの良さがもちろんある。が本作の場合、ストーリーを追うために世界を駆け巡るのが楽しい、みたいなドラクエ的な良さは特にない。ドラクエ的と書いたが、どちらかというとステージクリア型のロックマンみたいなフィーリングかもしれない。が、ロックマンの良さはない、みたいな。世界は興味深いものがあるので、オープンワールドを前提に作られていたら、また違ったのかもなと思う。
