古典に触れるのは大事なことである。というのは、実際のところ死語のようになりつつあると思う。洗練された現代的なアプローチから、遡る必然性なんかほとんどない。
だというのに、なぜかいま自分の中で古典ブームが来ている。たぶん、効率や正確さよりも時代性のようなものに関心があるから……かも知れない。
それが使い古されてはじめて古典と呼ばれるわけだから、古典自体には面白さはあっても目新しさはない。だから自然と、当時に想いを馳せて、現代と比較して、みたいな読み方になる。そういうの、ちょっといいと思う。勢いでいいこと書いてしまった。
なので、急にマルタの鷹とかを読んでいる。次はチャンドラーです、もちろん。